2007年10月号(通巻第707号)
特集 このまま続けていいのですか、「全国学力テスト」!?

最新号表紙

表紙絵/松岡良樹(横浜市・小学校4年)「ブレーメンのおんがくたい」
(指導/今給黎博子)

特集の主旨

 4月、全国学力テストが実施されました。「いっそうの競争強化と序列化、学校間格差を引き起こすのでは」「個人情報保護は」など様々な問題点の指摘や心配の声を受け止めることもなく……。結果が出ることで、教育現場・父母はもっと混乱するでしょう。このテストによって日本の教育をどうしようとしているのでしょうか。
 そこを明らかにし、全国学力テストを廃止して子どもたちが安心して学べる学校づくりの取り組みの輪が大きく広がる道を共に考えたいです。

もくじ

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編集後記

 この特集を組んだとき「一体どれだけの事例があるか」と不安だった。とんでもない。いただいた原稿に目を通す。「くそばばあ」「意味わかんねえ」「ぶっころしてやる」「死んじまえ」「死んでやる」こんな言葉に全国何人もの教師が、子どもたちがさらされて、今日も教室で学んでいる。

 読むだけで心が痛む。「私は今日3回殺されたわ」教員室に戻ってきて同僚がポッと口にだす。「今日学校でね。わたし髪の毛引っ張られた」家に帰った子どもが話す。そのときどのように話が受け止められているか。

「たかが子どものいうことだ。そんなことに負けててどうする。ぐっと言わせてやれ」

 再生会議の言い分「毅然とした対応」を台詞にしたらこんな風になるだろう。その方向ではない、荒れている子ども、おびえている子ども、そういう子どもともう一度向き合うことを伝えてくれている浅見実践。大和久論文。

 どうしてこんな言葉を覚えてしまうのだろう、どうしてこんな行動をとってしまうのだろう。子どもを分かってあげたい。そして次の展開をしっかり方向付けたい。そんなことにヒントを与えてくれる加藤論文。

 3月3日の東京大会プレ集会で金田一先生が話されたこと。「困った子は困っている子」「対応に苦心する親は、本当は子育てに悲しみ苦しんでいる親」──私たちはこの方向を向いて次の道のりをさぐる。この号が一人でも多くの教室、家庭で苦しむ子どもたち、大人達に届くことを祈ってやまない。

(Y.Y.)