2005年月号(通巻第676号)
特集 スポーツ文化と子どもたち

最新号表紙

表紙絵/こいで りさ(和光小学校1年)
「おふろに入ってあらってあげた」
(指導/落合利行)

おふろに入ってお父さんをあらってあげた。
おふろのあたたかさ、親子のあたたかいきもちのつながりがよくでている。

特集の主旨

 スポーツは自分の努力の結果がすぐに現れ、子どもに限らずスポーツに参加する人たちを夢中にさせてくれます。一方で、勝負へのこだわりを強調し、日本国民としての「連帯感」を強めるために利用されようとしている動きも強まっているように思えます。

 この特集では、スポーツが子どもたちの生活に与えている影響や問題点、その実態を明らかにするとともに、スポーツが本来持っているすばらしさを再確認し、技術・体力はもとより、心の成長をも獲得している実践を掘り起こしていきたいと思いました。


もくじ

グラビア/和光中学校男子バスケットボール部 黒木 啓

おや・おや 冨田和子地域活動を通してわが子に伝えたいこと

かんたん工作/つ・く・ろ 鬼頭正和

私もひとこと 松田則一携帯電話と子ども

連載/スクランブル*母として女優として人として/第17回 風吹ジュン

連載「UNDERGROUND」/第12回(最終回) 後藤竜二夢の語り場

連載「教育、生活、宮沢賢治」/第24回(最終回) 三上 満人間の豊かさとは何か

特集/実践1 両角憲二和光中学・男バス一五年間の歩み

特集/実践2 田臥直人・節子
非凡なプレーヤーを生み出した「平凡な家庭」
──日本人初のNBAプレーヤー・田臥勇太の原点──

特集/実践3 戸田雄二
ミニ・バスケットボールクラブの実践

論文1 大野木龍太郎子どもとスポーツ、今何が起きているか

論文2 正木健雄子どもとスポーツ、子どもの体に必要なことは

北から南から/教育・サークル情報 浅井 勉横車

実感のある学びをつくる授業 栗原 伸「大蔵大根」と三年生の総合学習

研究部/子どもとともにつくる生活教育の実践 本郷佳代子
子どもたちと楽しい学習をつくりたい
研究部コメント
横田文夫

今月のうた 宮武孝太
みてきいてよんで
小川修一
子どもの本棚
宮谷史子
事務局だより
次号紹介・編集後記


編集後記

 教師になって20数年間、ずっと運動部の顧問を続けてきた。

 目標は「楽しい部活」。自分自身がうまくなっているという実感が持てること、仲間と協力してがんばることも楽しいと気づくこと……。子どもたちは程よくリラックスして、時々、素晴らしい集中力を見せる。休憩の時やミーティングには笑顔が絶えない。そんな雰囲気のクラブを目指してきた。

 結果は、地区大会で入賞はできるけど、優勝はあまりできなかった。部員には学校行事や委員会にも積極的に取り組ませた。私自身、放課後も忙しく、部活動の指導は余りできなかったからだと思っている。

 私が、たまにしか顔を見せられないことで様々な問題が生じてくる。すぐにふざけてしまう子どもと本気に取り組んでいる子どもとの溝ができやすくなったりして、人間関係がギスギスしやすい。

 ところが、「優勝したい」というみんなの願いなどが話し合いで確かめられると、彼らは徐々に団結していった。一人ひとりとチーム全体の成長を実感できたとき、本当の楽しさがわかってくると思う。

(山岡雅博)