2005年月号(通巻第675号)
特集 教科書を越える学びの世界を

最新号表紙

表紙絵/くりはら こうへい(和光小学校1年)
「自分の好きなセーター」
(指導/落合利行)

セーターの文様を考えて鉛筆でかいた。
自分の好きな色をつくって、色の配色をかんがえながらえのぐでぬった。

特集の主旨

 これまでの多くの良心的な教師は教科書だけでは、豊かな学びはつくれないと教科書にない大事なことを差し込むことをしてきた。しかし、行政は指導要領から外れると処分したり、週案提出を強要したりと自主編成の動きに厳しい態度で臨んできている。その結果は授業時数に合わせた指導とか習熟度別授業が強化されたりして、授業づくりは一層硬直化しているように思える。いま、わたしたちに求められているのは、教科書だけにとらわれない、どの子にも学ぶことの楽しさをつかませ、確かな学力を身につける授業を創り出していくことではないだろうか。

もくじ

グラビア/ぼくらの町のよいとこじまん 埼玉・吉田町立上吉田小学校

おや・おや 池川昭宏子どもと少年団にかかわって思うこと

かんたん工作/つ・く・ろ 鬼頭正和

私もひとこと 斎藤 孝普通に平和に暮らしたい

連載/スクランブル*母として女優として人として/第17回 風吹ジュン

連載「UNDERGROUND」/第11回 後藤竜二奇跡

連載「教育、生活、宮沢賢治」/第23回 三上 満人間がなさずにいられないこと
──「学者アラムハラドの見た着物」──

特集/実践1 河瀬照代「たのしいから よむんやよ」
──一年生「わにがめんどりをたべないわけ」の授業──

特集/実践2 小澤友子
体を動かしながら考えたら、算数が好きになったよ!

特集/実践3 佐藤 博
中学生とともにつくる社会科授業

論文1 寺崎昌男教科書というもの

論文2 左巻健男
自然をゆたかに科学的にとらえる検定外理科教科書づくり

北から南から/教育・サークル情報 三村和則
米軍ヘリコプター墜落事件、その後

実感のある学びをつくる授業 中河原良子
しぜんとあそぶ子どもたち──色水あそびから草木染へ

研究部/子どもとともにつくる生活教育の実践 伊藤洋子
仲間の中で「ぼくもできた!」──「自分の可能性への挑戦」と集団活動
研究部コメント
藤本和久

今月のうた川崎正美
みてきいてよんで
増島高敬
子どもの本棚
木村久男・金森俊朗・中添研二
事務局だより
次号紹介・編集後記


編集後記

 某小学校の2年生の算数(長さの単元)の勉強は、たったの2時間で終わってしまった。子どもは「わからない」という。当然である。学期末で時間が確保できなかったなどの事情があるのだろう。どんな理由があろうと、短時間で教え込んでしまっては子どもに学力がつくのか疑問である。今日の教育現場は管理が厳しく、一教員の責任でないかも知れない。しかし、現実には子どもたちは毎日学校へ通っている。
 本号に掲載した実践には、子どもたちの生き生きした姿がある。困難な状況のなかでも子どもの笑顔を、学ぶ力をと奮闘していることが読み取れる。この号が教職員・父母に多少でも役立てたらと願っている。

(S.T)