2004年月号(通巻第666号)

特集 友だちっていいな──豊かな人間関係を

最新号表紙

表紙絵/さいとう あみ(和光小学校1年)
「アイヌのおどり」
「ロホンガ・ロホン」の歌にあわせ、
からだをおもいっきりうごかしておどります。
 絵の具と筆でうごいている気持ちになって表現しました。
(指導/落合利行)

特集の主旨

 今を生きる子どもたちが人間を形成していく上での最大の課題はなんでしょうか。仲間をつくれない、人と関わりたくないといった子が増えています。豊かな「人間関係の力」を育てることではないでしょうか。

もくじ

グラビア/育てて探ろうお米の世界 埼玉・蕨市立北小学校

おや・おや 井上美佐枝
子育ては親育て

かんたん工作/つ・く・ろ 大石光代

私もひとこと 本田 功
平和と愛をつくるもの

連載/第10回 風吹ジュン
スクランブル*母として女優として人として

連載「UNDERGROUND」/第2回 後藤竜二
制服

連載「教育、生活、宮沢賢治」/第14回 三上 満
農の教育力と人間形成

特集/実践1 竹沢 清
“天敵”がかけがえのない友になる時

特集/実践2 木村久男
いっぱい迷惑をかけて優しくなれたR

特集/実践3 平野和弘
ぶつかることをおそれるな!──「みんな」で「みんな」を大切にする思想

特集/論文1 榎本博明
子どもに生きる力を──人間関係の早期教育の必要性

特集/論文2 行田稔彦
人と人が「つながる教育」を

北から南から/教育・サークル情報 山田隆幸
「豊かな子ども理解と学びの創造」のテーマを追い続ける

実感のある学びをつくる授業 吉川ひろ子
育ててさぐろうお米の世界(五年総合学習)

研究部/子どもとともにつくる生活教育の実践 小川修一
どの子にも「心地よい」“居場所”のある教室づくりをめざして
研究部コメント 田村真広

今月のうた 繁下敏子
みてきいてよんで 高田哲郎
子どもの本棚 小松福三
事務局だより
次号紹介・編集後記

編集後記

 新しくなる雑誌の第2号となる5月号の編集に携わり、今までにない緊張を覚えました。内容はこれまであまり取り上げてこなかった「人間関係をつくる」ことの大事さを特集することになりました。
 良好な人間関係をつくることは、学校に通う子どもたちにとって当たり前のことでした。ところが当たり前でない状況が生まれてきています。
 登校拒否、引きこもりなどの増加はそれを如実にしめしています。
 こうした状況を何とかしなければといった視点で訴えている榎本先生(名城大)には初めて登場していただきました。
 行田先生はじめ多くの先生方にも執筆をお願いしました。
 幅広い読者に読んでいただけるような内容にと努力しました。

(S.T)

 45人学級から40人学級になった時、教室の空間が広くなったこと、机間指導がやりやすくなったことなどを思い出します。そして、その時すぐに、35人学級が実現できるのではないか……とも思っていました。ところが……。
 「ある学校の公開授業で、習熟度別の授業を公開したら、『じっくりコース』の教室は、どの保護者もちらっと見ただけですぐに教室を出て行き、『スイスイコース』の教室に保護者が集中したそうよ」という話を聴きました。

 入学・進級して一か月たちました。
 クラスの仲間と共に、学び合い育ち合っていく子どもたち。──みんなでたべたいな。ふじさんのうえでおにぎりを──! 「あなたは、5合目がゴールよ」ではなく、景色のよい山頂で、みんなで、「おいしいね」「楽しいね」と語り合える教育を私たちは追求します。
 本号を職場等で資料として活用し、話題にしていただけたら幸いです。

(小川裕子)