2003年10月号(通巻第659号)

特集 「先生、たのしい行事をなくさないで」──どこへ行く学校行事

最新号表紙

表紙・写真とことば/岸 康裕(本誌編集委員)
「うどんをつくった」
自分たちで作った手打ちうどんは、「とっても、うめえ〜」

とびらのことば

 私たちは、子どもたちを主人公にした行事を創造してきたが、それは、とりもなおさず、行事が子どもたちの成長・発達に欠かせない活動だと考えてきたからである。
 友達と協同して活動する中で、創造する喜び・楽しさや達成感を体験したり、困難に立ち向かい克服する力や自治能力を培うなど人格形成の上でも大事な活動である。

 ところが、学校五日制、それとのかかわりで本格的に実施された現行学習指導要領の下で、いま現場では、「それどころではありません」とか「学校行事に時間をかける余裕なんてありませんよ」という声が起きている。

 本号では、学校行事の状況を明らかにするとともに、学校行事のもつ今日的意義を再確認し、子どもを主人公にした行事の創造の一翼になればとの思いでこの特集を組んだ。

もくじ

特集/論文1 古沢常雄
子どもの活力を開花させる学校行事の積極的意義

特集/論文2 福田三津夫
子ども発 学級・学校行事

特集/実践1 本郷佳代子
一学期の大イベント えん足──おにぎりべんとうおいしいよ! 川あそびたのしいよ!

特集/実践2 杉見朝香
子どもとつくった劇の会〜劇って楽しい!〜

特集/実践3 井上真二
行事と総合的学習の接点を生かす

総合学習・私たちの提案 是恒高志
小さな生き物たちのストーリーを語って・つくって

教育情報・北から南から 上田精一
「地域」が消えていく学校

手仕事のある教室 成田 寛
草花を利用したおもちゃ3・「星ころ」「ミミズク」をつくる

連載「教育、生活、宮沢賢治」/第7回 三上 満
暴力・報復のない世界へ──今に聴く賢治の声

連載/第4回 風吹ジュン
スクランブル*母として女優として人として

リレー連載「今を子どもとともに生きる」/第67回 富山泰正
子どもの瞳輝く学級づくりをめざして──子どもたちの内面をさぐりながら

連載「思春期の子育て」/第7回 村瀬幸浩
性と自立を見つめて

私もひとこと 宮本典子
今月のうた
リレー連載コメント 横田文夫
子どもの本棚 高間幸江
ちょっと紹介 宮武孝太
読者の声
事務局だより
次号予告・編集後記

編集後記

 巻頭でも述べたが、いま多くの学校で学校行事が嫌われ者になっている。
 しかし、井上、本郷、杉見各先生方の実践報告に登場してくる子どもたちは、みんな生き生きとしている。

 わずか2年そこそこで学習指導要領がいかに問題をかかえたものであったのかを文科省自らが認めたことになる。
 改訂されて状況が良くなっていくとはとうてい思えない。
 現場はますます深刻な状況になっていくに違いない。
 負けるな、がんばれ!

(曽根)